ヨーロッパのチーズ作り

 ヨーロッパタイプのチーズは中近東で生まれ、トルコ、ギリシャを経てイタリアに伝わる。イタリアへ伝わったチーズは、ローマ帝国の発展と共に大きな進歩を遂げる。従ってヨーロッパでのチーズ製造技術の基礎は、イタリアでローマ帝国時代に整備されたといわれ、その技術はローマ軍がヨーロッパ各地に軍隊を駐留させることで、ヨーロッパ各地に広がりました。

 チーズといえばフランスというイメージがありますが、ヨーロッパにおけるチーズの源流はイタリアなのです。その後、それぞれの風土や民族性により、フランスでは早く熟成し保存期間の短いソフトチーズが主流となり、スイスでは保存期間の長いハードタイプのチーズが主流になっています。

 イギリスでもローマ人の手によってチーズ作りが始められ、やがてイギリス人自身の手によってチェダーチーズやスティルトンなどのチーズが作られ、それを支配した植民地に持ち込み、現在では世界でも最大の生産量を誇るまで至っています。それに対してフランスは修道院やフェルミエといわれる農家製のチーズが主婦の手によって工夫され、多くの個性的なチーズを生産するに至っています。